サイトについて

不妊治療で心が疲れてしまった方へ

このサイトは、不妊治療に関する情報掲載や、心身ともに辛くなっておられる方へ、そっと安らげる場所を作りたいという思いで立ち上げました。

状況や気持ちの状態は全員が全員違うと思います。

不妊治療というものは一般的にイメージされるよりも遥かに心と体の負担が大きく、深く傷つき、闇に落とされてしまいます。

それでも何とか立ち上がり、日々にふっと安らげる瞬間を感じ、元気な時は思いっきり楽しめるように背中を押すことができたらと願っています。

情報発信として

不妊治療は色々な段階や手段があります。

色々と調べて知っておきたい方や、ただでさえストレスだから知識をつけることも苦痛なのでお医者さんに全て任せきりにしたい方、色んな思いの方がいらっしゃると思います。

不妊治療については、情報を身につければ身につけるほど良い結果になるということはありませんので、知識の量は多くても少なくても良いと思っています。

ただ、こちらからステップアップを申し出ないと同じ治療を繰り返される場合もあるので、ある程度は必要です。

一般的な知識がこのサイトだけで見られるよにしますので、ご興味のあるトピックスや必要だと感じるトピックスをご覧いただければと思います。

心の安らぎの場所として

不妊治療は本当に心が疲弊していってしまいます。

生命に関わる問題はいつだってそう。

このサイトを立ち上げるにあたり、一番伝えたいことは、

・綺麗な心でいなくても良い(人のことを喜べなくても羨んでも良い)
・落ち込む時は底まで行って良い
・自分を責めなくて良い

ということです。

今頑張っておられる方は1人残らず母として圧倒的にふさわしい方で、誰よりも素晴らしい母性があり、もうその時点で賞賛されるべきです。

ですからご自身の心の中の闇に罪悪感を感じないでいただきたいのです。

母になりたいと思っておられる素敵な女性は、素敵な心をお持ちである故にどうしても罪悪感を感じてしまう方が多いと感じます。

心が沈んでいる時に少しでも安らぐきっかけがあれば、その罪悪感を軽減できるのではないかと考え、本当に微々たる助けにしかならないかも知れませんが、立ちあがろうと思いました。

何をしても立ち上がれない時もある。
でも少しのきっかけで心がふわっと上向くこともある。

どこかのタイミングで今のお心とマッチしたらと願っています。

作者について

私は30歳〜35歳の間、顕微授精を繰り返してチャレンジし、息つく暇もなくハードに治療をしました。

何度も心が折れ、パートナーと大喧嘩をし、自然妊娠した姉に突っかかり…本当に闇に落ちていました。

その状況が5年続き、ある時「今回の治療を本当の最後にしよう。」という気持ちになり、プツッと糸が切れました。

架空の自分の子供に対して「産んであげられなくてごめんね。本当に会いたかった。でもママが頑張ってたの見てくれてたでしょ?もう十分ママは頑張ったと思う。諦めてしまうことは本当にごめん。でも、母としては十分やりきったと思う。本当にあなたのことが大好きだよ。」と頭で呟きました。(関西弁で。)

この瞬間に全てが解放された気持ちになりました。

子供に会えなかった悲しみと共に、私はよく頑張ったんだ、母としてやるべきことはやったんだと自己肯定できた瞬間でした。

この最後の治療で奇跡的に子供を授かりました。

「諦めた時に妊娠する」とはよく聞きますが、それが言いたいのではなく、自分の努力を自分自身で認めることで本当に救われるのだということが言いたいのです。

妊娠のタイミングはただの偶然だったと思っています。(と言うより、最後は別の病院でやってみてから諦めようと考えて転院したタイミングでした。その病院が私に合っていたのだと思います。私は転院をとてもお勧めしたいです。)

不妊治療中は、こんなに辛いことがこの世にあるのかと驚き、それを知ったからにはいつか同じ思いの方に寄り添える仕事に就きたいと思っていました。

でも、不妊治療中というものは、治療を経て子供を授かった人に対しても妬みがあったので、私に寄り添われても気持ちが分からないでしょと思われるだろうなと思って一旦諦めていました。

それでも、何年経っても不妊治療に関する仕事をしたいという思いは消えなかった。だって今でもあの頃の心の傷はずっと残っているから。

この思いを抱えながら一生を終えるのは私の中では無いなという結論に至り、これからは今までの思いを込めて活動していこうと思っています。

何か前向きなご意見等ございましたらご教示いただけると幸いです。

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